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マグネティック・テープ・アラートをご存じですか?

2019年にユネスコ(国連教育科学文化機関)と国際音声・視聴覚アーカイブ協会(IASA)が発表した「マグネティック・テープ・アラート」という警告によると、2025年までに磁気テープに収められているアナログデータをデジタル化して保存し直さないと、磁気テープの劣化でユニークなデータを失ってしまい、二度と見られなくなってしまうという「VHSテープ2025年問題」が話題となっています。実は、VHSテープを再生するためのビデオデッキも国内では8年以上前に生産が終了しているため、現存するビデオデッキが修理できなければ、例えVHSのデータが無事であっても、そのままの形体では再生が不可能となります。

お持ちのビデオテープが永久に見られなくなるかもしれません!

「VHSテープ2025年問題」の根拠

VHSテープは、磁気テープにアナログ信号を用いて映像データが保存されています。磁気テープの耐用年数はおよそ20~30年と言われています。保存状態や使用頻度にもよりますが、磁気テープの素材であるベースフィルム及び磁性体が経年劣化でてテープがのびてしまったり、カビが生えたりするなどして著しく品質が失われます。また磁性体の変質で映像データが消失したり、映像が劣化したりしてオリジナルデータの品質とはかけ離れたものになってしまう場合もあります。

また、VHSビデオ再生機も生産終了後、かなりの時間が経過しているため、ゴムなどの素材の劣化もあり、壊れても修理に必要な部品がないなど、再生機の問題もあります。

「VHSテープ2025年問題」の危機を回避するには

企業や団体、個人が映像資産を保持する理由はさまざまなものがあります。図書館、美術館、博物館にとっては、貴重なアーカイブ資料として永久に残したいアセットです。テレビやインターネットなどのメディアをはじめとして、映像が利益を生み出す「資産」としての価値を持つ場合もありますが、個人として、家族の成長記録や故人が存命だったときの映像は二度と撮影、視聴ができないプライスレスな価値を持つものです。「VHSテープ2025年問題」の危機を回避するには、アナログ信号で保存されたデータをデジタル信号に変換して保存し直す必要があります。

VHSテープからデジタイズできないケース

以下のような場合にはVHSテープのデジタイズができません。予めご注意下さい。

  • 劣化が著しいVHSテープ
    経年劣化や外的要因により、著しくVHSテープが物理的な損傷を受けており、当社の保有する機器では読み取りが不可能と判断されたものはサービスの実施が出来ません。また、サービスの実施を試みた際に損傷が広がる恐れもございます。予めご了承の上ご相談ください。
  • 市販のVHSテープ
    市販のビデオVHSテープは、著作権法に抵触する可能性があるため、コピーガードあるなしに関わらず、一切のデジタイズをお断りさせていただきます。ユーザーが個人で視聴する目的であっても、テレビ番組、映画、アニメなどの著作権を保有するコンテンツは、業者がデジタイズすることが法的に禁じられています。
  • 違法または不適切なコンテンツ
    クリエイター保護の侵害にあたるコンテンツや、暴力、差別や誹謗中傷など公序良俗に反するコンテンツ、またその恐れがあると当社が判断した場合はデジタイズすることをお断りする場合があります。
※著しく劣化したテープ、著作権を侵害するおそれがある市販のテープ、公序良俗に反するテープなどデジタル化できない場合があります。その際は着払いにて返送させていただきます。予めご了承下さい。

VHSテープデータのデジタイズ料金と納期について

VHSテープの記憶容量は、30分から210分程度です。市販の標準的なVHSテープは、主にT-120(120分録画可能)、T-160(160分録画可能)、T-180(180分録画可能)の3種類があります。録画方法はSPモード(標準)とEPモード(3倍速録画)があり、T-180(180分録画可能)の場合、EPモード(3倍速録画)で録画すると、最長9時間の録画が可能です。但し、SPモード(標準)で録画したものに比べると、EPモード(3倍速録画)で録画したデータは、画質、音質ともに低品質であることは否めません。当社ではどちらの録画モードで録画したものであっても、データ容量に関わらず、1本毎のデジタイズ料金を頂戴いたします。まとめてご利用いただいた場合、おまとめ割引価格が適用されます。以下がおおよそのデジタイズ料金の目安です。

デジタイズご希望のVHSテープの本数にもよりますが、通常2週間~1か月程度のお時間をいただいております。2025年がVHSテープデータアーカイブ化の最後の最後のチャンスと言われて久しいですが、湿気や急激な温度変化に弱い磁気テープの性質も鑑みてお早目のご相談をおすすめします。

料金の目安
本数 料金(税込/1本あたり)
1~10本 2,000円
11本以上 2,000円以下(割引価格適用)
  • 11本以上はボリュームディスカウントがあります。お問い合わせください。
  • 納品メディアUSBメモリ1本当たり1,100円(税込) ※容量はVHSテープの量やUSBメモリの仕入れ値など、当社の都合により変動します。

お申し込みの手順

VHSテープのデジタイズサービスの手順はシンプルです。お申し込みフォームからお申し込み いただいた後、緩衝材を使ってVHSテープが箱の中で動かないようにして当社に送って下さい。 手順としては以下のような手順となります。

  • 1お申し込み
    お申し込みフォームからお申し込み下さい。デジタルデータ化したいVHSテープを発送する準備をお願い致します。
  • 2発送
    段ボール、梱包材を使ってVHSテープを、受付時に当社より送信させて頂いたメールに記載された住所宛にお送りください。VHSテープが箱の中で動かないようにご注意ください。
  • 3見積りを確認後、発注
    VHSテープが到着後、テープの確認を行います。基本的に当社のデジタイズの料金はデータ量の多寡に関係なく、VHSテープ1本毎にデジタイズ料金をいただきます。(テープがのびてしまっているなど、劣化が著しくデジタイズが不可能なものは見積金額には含みません。)
    確認終了後、見積りをお送りしますので、見積金額にご納得いただけたら、料金の振り込みをお願いします。
  • 4VHSテープデータをデジタイズ
    料金の振り込みが確認され次第、早急にVHSテープのデジタイズ作業に入ります。
  • 5納品&VHSテープご返却
    データ納品時にお預かりしたVHSテープも併せてご返却致します。USBメモリに納品データが保存されております。USBメモリがお手元に届きましたら、14日以内にデータをご確認下さい。

VHSテープデータのデジタイズに関するQ&A

VHSテープデータのデジタイズはどのくらいの時間がかかりますか?
通常、1~10本で2~3週間程度、10本以上では1か月以上のお時間をいただきいております。
VHSテープデータがデジタル化されるということは画質もきれいになりますか?
VHSテープに保存された当時のままの画質のまま、何も手を加えずそのままの画質でデータをデジタル化します。画質が鮮やかになることはありません。
VHSテープデータのデジタイズのメリットは何ですか?
アナログ信号で磁気テープに保存された状態よりも安定したデータとして保管でき、将来的に現行の規格が廃れても、新しい規格への変換が容易になります。また、デジタルデータに映像を変換することで遠くにいる人とのデータの共有が容易になります。
情報漏洩の可能性はありませんか?
ISMS ( 情報セキュリティマネジメントシステム )やPマーク ( プライバシーマーク )も取得しております。デジタルデータの専門家として情報セキュリティに真摯に向き合っています。
3倍速モードで録画したので、容量が多いですが、追加料金がかかりますか?
1本毎に料金をいただくシステムです。追加料金は不要です。EP(3倍速録画)モードは、元々のデータの映像の画質と音質がSP(標準録画)モードの品質より若干低いので、そのままの品質でのデジタイズデータをお渡しします。

上記以外に気になることがございましたら、お電話かメールフォームにてお問合せ下さい。 メールでのお問合せは24時間送信可能です。電話でのお問合せは当社の営業時間内(祝・祭日以外の平日 9:00~18:00)にお願い致します。